[おくやみ]佐藤忠男 氏(映画評論家)91歳 2022年3月17日逝去

[お偲び] 佐藤忠男 氏(映画評論家)

佐藤忠男(さとう・ただお)氏
命日: 2022年3月17日 18時40分
年齢: 91歳
出身: 新潟県新潟市
肩書: 映画評論家
備考:本名は飯利忠男(いいり・ただお)。葬儀は近親者で施行。
日本電信電話公社(現NTTグループ)などで働きながら新潟市立工業高校定時制を卒業。50年代から評論活動に入り、独自に映画資料の発掘や研究に取り組んだ。54年、雑誌「思想の科学」に投稿した「任俠について」と題する評論が、鶴見俊輔編集長の目に留まる。1956年、初の評論集「日本の映画」を刊行し、キネマ旬報賞を受賞。「映画評論」誌などの編集に携わり、本格的な評論活動を始めた。「小津安二郎の芸術」「黒澤明の世界」「長谷川伸論」など、映画以外にも大衆芸能や演劇、テレビ、教育など多岐にわたる分野で100冊以上を著した。映画監督の今村昌平さんが75年に設立した本格的映画教育機関「横浜放送映画専門学院」(現日本映画大学)に初期から参加。三池崇史、李相日両監督ら多彩な人材を育て、96年~2017年には校長(後に学長、名誉学長)を務めた。日本で見られる外国映画が欧米中心だった70年代から、アジアやアフリカ映画の紹介に尽力。アジアフォーカス・福岡国際映画祭のディレクターを、立ち上げから16年間務めた。日経アジア賞の審査員も務めた。89年、妻の久子さんとともに川喜多賞。96年には「日本映画史」(全4巻)で芸術選奨文部大臣賞。同96年に紫綬褒章。2019年、文化功労者。02年には韓国政府から文化勲章を受けている。
お別れの集い:
2022年10月13日
新百合トウェンティワンホール
主催:日本映画大学など
参照:
・ 佐藤忠男さんが死去 映画評論家
・ 映画評論の第一人者、佐藤忠男さん死去 91歳、日本映画大学元学長
・ 佐藤忠男さん死去 映画評論家
・ 故佐藤忠男氏(映画評論家)のお別れの集い
・ 故佐藤忠男氏お別れの集い 映画評論家

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