［お偲び］ 出井伸之 氏（ソニー株式会社 元社長）

備考：葬儀は近親者で施行。後日、お別れの会を開く。
早大政経卒。1960年にソニー入社後、オーディオ事業部長や広告宣伝本部長を務め、95年に社長に就任した。社長就任後、「デジタル・ドリーム・キッズ」のキーワードを掲げ、パソコン事業「VAIO」を成功させるなど、ソニーのデジタル改革を先導した。2000年から05年まで会長兼最高経営責任者（ＣＥＯ）を務め、経営の多角化を進めた。映画、音楽事業を拡大させ、インターネット銀行に参入するなど金融事業にも注力した。しかし、競争激化により薄型テレビなどは不振が続き、主力の電機事業は低迷。会長兼ＣＥＯ時代の03年4月、業績不振を受けてソニー株がストップ安となり、これをきっかけに日経平均株価が急落した「ソニー・ショック」が起きた。05年に業績不振の責任を取る形で退任。その後もソニーの業績低迷は続き、出井氏が手掛けたパソコン事業は14年に売却された。