[おくやみ]堀文子 氏(日本画家)100歳 2019年2月5日逝去

[お偲び] 堀文子 氏(日本画家)

堀文子(ほり・ふみこ)氏
命日: 2019年2月5日 0時56分
(神奈川県平塚市の病院で)
年齢: 100歳
出身: 東京都
肩書: 日本画家
備考:葬儀は近親者で施行。後日、お別れの会を開く。
女子美術専門学校(現女子美術大学)を卒業し、創画会などで活動した。うつろいゆく自然の姿を日本画特有の透き通った色合いと端正なタッチで描き続けた。52年に上村松園賞を受賞。60年代前半、エジプトやギリシャなど海外を放浪。世界中を旅しながら花や植物などを描いた作品を多く発表した。代表作にヒマラヤの花を描いた「幻の花 ブルーポピー」や「アフガンの女王」がある。日本画制作の傍ら、絵本や装丁も多数手掛け、72年にはイタリア・ボローニャの国際絵本原画展で絵本「くるみわりにんぎょう」がグラフィック賞を受賞。著作に自身の生き方をつづったエッセー「堀文子の言葉 ひとりで生きる」や画文集「命といふもの」や「ホルトの木の下で」などがある。74年から多摩美術大の教授を務めた。80歳を超えて病気で倒れた後は顕微鏡をのぞき、プランクトンなどのミクロな世界を優美に描いた作品で注目を集めた。親しみやすい画風と同時に、自身を「わたくし」と呼ぶ丁寧な、かつ東京育ちらしい切れ味のいい語り口と若々しい姿でも人気に。「群れない、慣れない、頼らない」がモットーで、バブル景気以降の日本人のおごりを嫌い、晩年は「大きな公募団体展は好みません」と画壇からも距離をとっていた。
参照:
・ 日本画家の堀文子さん死去 「幻の花 ブルーポピー」
・ 日本画家の堀文子さん死去 うつろいゆく自然の姿描く
・ 日本画家の堀文子さん死去=100歳、絵本でも活躍

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