[おくやみ]奈良原一高 氏(写真家)88歳 2020年1月19日逝去

[お偲び] 奈良原一高 氏(写真家)

奈良原一高(ならはら・いっこう)氏
命日: 2020年1月19日 16時29分
年齢: 88歳
出身: 福岡県
肩書: 写真家
備考:本名は楢原一高。葬儀は近親者で施行。後日、お別れの会を開く。

1956年に長崎県・端島(通称 軍艦島)と鹿児島県・桜島の人々を撮った個展「人間の土地」でデビュー。58年に修道院や女性刑務所の閉鎖空間をとらえた個展「王国」で日本写真批評家協会新人賞を受賞。59年、写真家集団「VIVO」を東松照明さんや細江英公さんらと結成、時代をリードした。研ぎ澄まされた造形感覚で戦後写真に新領域をひらき、パリやニューヨークを拠点に世界各地を取材して個展を開いた。被写体は多様だったが、乾いた詩情と静かな物語性が貫かれた。68年に写真集「ヨーロッパ・静止した時間」で芸術選奨文部大臣賞を受賞。スケールが大きく、劇的で美しい構成の作品は内外で高く評価された。他の代表的な写真集に「消滅した時間」「ヴェネツィアの夜」など。九州産業大教授も務めた。
参照:
・ 奈良原一高氏が死去 写真家
・ 写真家の奈良原一高氏死去、88歳 軍艦島や桜島を撮影
・ 写真家の奈良原一高さん死去

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