[お偲び] 有馬朗人 氏(東京大学 元総長、元文部相)

有馬朗人(ありま・あきと)
命日: 2020年12月7日
(東京都世田谷区の自宅で)
年齢: 90歳
出身: 大阪府大阪市
肩書: 東京大学 元総長、元文部相
備考:東大で物理学に取り組み、原子核の磁気的性質を説明する「有馬・堀江理論」で注目された。1953年に東大理学部物理学科を卒業し、同原子核研究所助手の後、理学部に移って75年に教授となった。大型計算機センター長、理学部長などを経て、89年に総長(学長)に就任した。93年の退任後は理化学研究所の理事長や中央教育審議会の会長を務めた。原子核の表面に起こる運動を考慮した磁気能率の研究や、原子核の集団運動の代数学的取り扱いの研究で知られ、原子核物理学の研究でも優れた業績を残した。中教審では、完全学校週5日制を前提とした教育像を盛り込んだ答申をまとめるなどした。98年、橋本龍太郎首相(自民党)からの求めに応じ、参院選の比例代表に立候補し、当選。小渕恵三内閣で文部相に抜てきされた。99年からは科学技術庁長官も兼任し、在任中は国立大学の法人化に道筋をつけたほか、授業内容を大幅に削減した「ゆとり教育」の学習指導要領を告示した。高等教育の研究費拡充にも力を入れた。政界は1期6年で引退した。その後は母校・武蔵高校を運営する武蔵学園(東京都)の学園長や静岡文化芸術大理事長などを務めた。両親の影響で幼い頃から俳句に親しみ、俳人としても活躍。東大在学中は山口青邨に師事。「天為俳句会」を主宰し、俳句の国際交流や、ユネスコ(国連教育科学文化機関)無形文化遺産登録をめざす活動にも尽力。国際俳句交流協会会長も務めた。78年に仁科記念賞、93年に日本学士院賞、2004年に文化功労者、同年に旭日大綬章、10年に文化勲章、18年に蛇笏賞を受けた。
参照:
・ 有馬朗人氏死去 元東大学長・文相、90歳
・ 有馬朗人さん死去、90歳 原子核物理学者・元東大総長
・ 有馬朗人氏死去、90歳 元東大学長、文相

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