［お偲び］ 杉谷昭 氏（歴史研究家、佐賀城本丸歴史館 初代館長）

備考：葬儀は近親者で施行。
旧制佐賀中学、旧制佐賀高校で学び、九州大学文学部史学科では国史学を専攻。佐賀女子短大教授を経て、６７年から９４年まで佐賀大に勤務し、教授在任中は附属中、附属小の校長も併任した。９４年４月からは久留米大教授も務めた。専門は幕末維新史や佐賀藩、佐賀県域を中心にした地域史。資料を丹念に当たり、郷土史の発掘や体系化に尽くした。県立歴史資料館建設の検討委員会では会長として基本計画策定から携わり、２００４年に開館した佐賀城本丸歴史館の館長を１２年まで務めた。『佐賀偉人伝－鍋島直正』『江藤新平』など編著書も多数あり、自治体史も数多く手掛けた。県近世資料編纂委員会委員長なども歴任し、県の文化行政、社会教育に貢献した。１９９４年に佐賀新聞文化賞の学術部門を受賞し、２００２年には県政功労者県知事表彰を受けている。