［お偲び］ 松居直 氏（株式会社福音館書店 元社長、児童文学者）

備考：葬儀は近親者で施行。
同志社大学を卒業後、1952年の福音館書店設立に参画し、社長、会長を経て97年から相談役を務めた。月刊物語絵本「こどものとも」を56年に創刊。149号まで編集を手がけ、編集者として、中川李枝子さんと山脇百合子さんの「ぐりとぐら」、加古里子さんの「だるまちゃんとてんぐちゃん」をはじめ数多くの名作を世に送り出した。また、安野光雅さんや長新太さんらの絵本作家としての才能も発掘した。ディック・ブルーナ作「うさこちゃん」シリーズなど海外の絵本や児童文学の翻訳出版にも力を入れた。自らも作品を手がけ、著書に「ももたろう」「だいくとおにろく」「絵本とは何か」「絵本をみる眼」など。子どもと本をつなぐNPOブックスタートやJBBY（日本国際児童図書評議会）の会長、大阪国際児童文学振興財団の特別顧問も務めた。93年にモービル児童文化賞。96年には日本児童文芸家協会から児童文化功労者として表彰された。