[お偲び] 池田龍雄 氏(前衛美術家)

池田龍雄(いけだ・たつお)
命日: 2020年11月30日 1時55分
(東京都内の病院で)
年齢: 92歳
出身: 佐賀県
肩書: 前衛美術家
備考:葬儀は近親者で施行。
1943年に海軍航空隊に入隊、特攻隊員として訓練中に敗戦を迎えた。故郷へ戻り師範学校に編入するが、軍国主義者とされ退学。48年に多摩造形芸術専門学校(現・多摩美術大学)に入学し、岡本太郎や花田清輝らの「アバンギャルド芸術研究会」に参加した。文学や演劇などジャンルを超えた戦後芸術を吸収するなかで、50年代から風刺とユーモアを交えたペン画シリーズを発表した。文学、演劇など多様な分野の人々と交流。東京と長野のアトリエを往復しながら創作した。国家権力に振り回された体験に基づく反骨精神で、政治や社会問題に向き合う迫力ある表現を展開。反戦、反権力の立場で描く「ルポルタージュ絵画」を代表する一人と評価されている。「化物の系譜」「場の位相」など多くの連作を発表。60年安保闘争に敗れて挫折感を味わった以降は、政治的な作品から距離を置き、生命や宇宙の成り立ちを捉えた深遠な表現へと移っていった。45歳から手がけた連作「BRAHMAN(ブラフマン)」シリーズは300点にも及び、90歳を超えても描き続けた。東日本大震災後には、東京電力福島第1原発事故を題材に3連作「蝕」「壊」「萌」を手掛けた。2018年、東京・練馬区立美術館で大規模な回顧展を開催した。
参照:
・ 池田龍雄氏が死去 前衛美術家
・ 画家の池田龍雄さん死去 「ルポルタージュ絵画」描く
・ 画家の池田龍雄氏死去

追悼の言葉を残す