[おくやみ]沈寿官 氏(薩摩焼窯元)92歳 2019年6月16日逝去

[お偲び] 沈寿官 氏(薩摩焼窯元)

沈寿官(ちん・じゅかん)氏
命日: 2019年6月16日
年齢: 92歳
出身: 鹿児島県
肩書: 薩摩焼窯元
備考:本名は大迫恵吉(おおさこ・けいきち)。
16世紀末に豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に朝鮮半島から薩摩へ連れてこられた朝鮮陶工の末裔。朝鮮陶工たちの望郷の思いを題材にした司馬遼太郎さんの短編「故郷忘じがたく候」にも主人公として取り上げられた。早稲田大卒。13代が死去した1964年、14代を襲名した。伝統的な技法を生かした白薩摩や黒薩摩の作品などを幅広く手掛けた。99年には長男に15代を襲名させた。創作活動に加え、70年の大阪万国博覧会など国内外での展覧会への出品、焼きものを紹介した著書などを通じ、薩摩焼の普及に尽力した。薩摩焼を通じた日韓の文化の橋渡しにも積極的に貢献。89年には国内初の韓国名誉総領事に任命され、99年には日本人として初めて韓国銀冠文化勲章を受章した。2004年に鹿児島県指宿市で日韓首脳会談が行われた際には、当時の盧武鉉・韓国大統領を地元の沈壽官窯に迎えた。10年には長年の日韓文化交流活動が評価され、旭日小綬章を受章した。
参照:
・ 薩摩焼窯元、十四代沈寿官さんが死去 92歳
・ 14代沈壽官さん死去 薩摩焼宗家、司馬作品の主人公も
・ 14代沈寿官氏死去(薩摩焼窯元)

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