[おくやみ]越中哲也 氏(郷土史家)99歳 2021年9月25日逝去

[お偲び] 越中哲也 氏(郷土史家)

越中哲也(えっちゅう・てつや)氏
命日: 2021年9月25日
(長崎県長崎市の病院で)
年齢: 99歳
肩書: 郷土史家
葬儀: 2021年9月27日
会場: 大橋メモリードホール
長崎県長崎市大橋町14−16
備考:長崎市の光源寺の長男として生まれ、龍谷大を卒業後、徴兵された。戦後は旧長崎市立博物館の学芸員となり、1974年に同館長に就任。「長崎学」の研究に尽力した。82年から2019年まで長崎歴史文化協会の理事長を務め、長崎の歴史や文化を研究、発信し続けた。長崎の食文化から美術工芸品まで、幅広い分野を研究して第一人者として牽引し、「越中先生」の愛称で親しまれ、「長崎のことは越中先生に聞けば分かる」と言われた。19年まで務めた精霊流しのテレビ中継の解説では「次は私が(精霊船に)乗って行くんじゃなかろうか」のセリフで番組を締めるのが恒例となるなど、ユーモラスな人柄で市民に「越中先生」と呼ばれ親しまれてきた。平和や戦争についても多く発信してきた。憲法9条改正に反対し「県九条の会」の共同代表を務めた他、安全保障関連法は憲法違反だとして県内の被爆者らが長崎地裁に提訴した国賠訴訟を支援した。長崎市の市民団体「長崎の証言の会」が19年に発行した被爆証言誌の特別インタビューでは、自身の戦争体験を回顧。大学予科1年時に全国から選ばれた学生隊の一員として中国戦線に派遣されたことや、戦時中に秘密戦や諜報員を養成する諜報機関だった陸軍中野学校に通った思い出を語っていた。
参照:
・ 「精霊流し」解説 郷土史家の越中哲也さん死去 「長崎学」研究
・ 「越中先生」 郷土史家の越中哲也さん死去

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