[おくやみ]宍戸錠 氏(俳優)86歳 2020年1月18日逝去

[お偲び] 宍戸錠 氏(俳優)

宍戸錠(ししど・じょう)氏
命日: 2020年1月18日
(東京都世田谷区の自宅で)
年齢: 86歳
出身: 大阪府大阪市
肩書: 俳優
葬儀: 2020年1月23日
備考:葬儀は近親者で施行。
日大在学中の1954年、日活が映画製作を再開するのに合わせて第1期ニューフェイスに合格し、大学を中退して映画界入り。「仕出し」と呼ばれたエキストラ役を経て、55年、「警察日記」の若い巡査役で本格的に映画デビューした。56年には、アクの強い顔に変えるため、頰を膨らませる美容整形手術をした。主にアクション映画で活躍。気取ったしぐさが個性となり、二枚目としては大きな注目を集めなかったが、悪役などで主役を食うほどの迫力をみた。小林旭主演の「渡り鳥」シリーズや赤木圭一郎主演の「拳銃無頼帖」シリーズなどで、敵役としての地位を築いた。61年、斎藤武市監督のアクション喜劇「ろくでなし稼業」で初主演して、コミカルな面も見せた。一方、鈴木清順監督の「野獣の青春」「殺しの烙印」ではハードボイルドタッチの元刑事や殺し屋を好演した。当時、日活が得意とした和製西部劇や無国籍アクション作品に次々と出演し、「エースのジョー」として親しまれた。他の出演作に「早射ち野郎」「拳銃は俺のパスポート」「探偵事務所23」シリーズや「肉体の門」などがある。テレビにもデビュー当初から進出。「ダイヤル110番」やNHK大河ドラマ「国盗り物語」「武田信玄」などのドラマにとどまらず、「お昼のゴールデンショー」「巨泉・前武ゲバゲバ90分!」「元祖どっきりカメラ」「くいしん坊!万才」など、テレビのバラエティー番組でコメディアンとしても才能を発揮した。NHKで放送された米ドラマ「警部マクロード」の主人公の吹き替えでも人気を集めた。71年にフリーになり、舞台「花咲ける騎士道」や「仁義なき戦い」シリーズ、「転校生」などで幅広く活躍した。90年代には永瀬正敏さん主演の映画「濱マイク」シリーズで存在感を示した。著書に、自身の人生と撮影所の歴史を組みあわせた小説「シシド 小説・日活撮影所」。長男は俳優の宍戸開さん。
参照:
・ 宍戸錠さんが死去 俳優「エースのジョー」
・ 宍戸錠さん死去 86歳、日活出身「エースのジョー」
・ 宍戸錠さん死去 俳優「エースのジョー」―86歳

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