[おくやみ]京マチ子 氏(女優)95歳 2019年5月12日逝去

[お偲び] 京マチ子 氏(女優)

京マチ子(きょう・まちこ)氏
命日: 2019年5月12日 12時18分
(東京都内の病院で)
年齢: 95歳
出身: 大阪府大阪市
肩書: 女優
葬儀: 2019年5月14日
備考:本名は矢野元子(やの・もとこ)。葬儀は近親者で施行。
1936年に大阪松竹少女歌劇団に入り、レビュー・ダンサーに。戦後に上京し、日劇で人気スターとなった。49年大映に入社。「痴人の愛」の自由奔放な女性ナオミ役で注目された。51年にベネチア映画祭でグランプリの金獅子賞を受賞した黒沢明監督の「羅生門」に出演。神々しさと強烈な自己主張を持つ武士の妻・真砂役で白熱の演技を見せた。53年の溝口健二監督「雨月物語」がベネチア映画祭の銀獅子賞を獲得。同じ年の衣笠貞之助監督「地獄門」がフランス・カンヌ国際映画祭のパルムドールと、出演作が相次いで国際的な賞を獲得。大映の看板スターであると同時に、世界に名を知られる俳優となった。日本人離れした官能的な肉体派で、古典美と戦後社会の明るく開放的な空気を体現したなどと評された。米映画「八月十五夜の茶屋」ではマーロン・ブランドと共演。市川崑監督の「鍵」、小津安二郎監督の「浮草」にも出演した。その他「あにいもうと」など日本映画史に残る秀作に出演した。60年代からは舞台やテレビドラマにも進出。NHK大河ドラマ「元禄繚乱」、時代劇「必殺」シリーズの「仕舞人」などに出演した。80歳を過ぎても現役を続け、演劇では石井ふく子さん演出の作品に多く出演し、2006年に82歳で出演した舞台「女たちの忠臣蔵」が最後の舞台となった。87年に紫綬褒章。
参照:
・ 京マチ子さんが死去 女優、映画「羅生門」など
・ 京マチ子さんが死去 95歳 「痴人の愛」「羅生門」
・ 女優の京マチ子さん死去、95歳=「羅生門」「雨月物語」など名作に多数出演

追悼の言葉を残す

供花(カラー)