樹木希林(きき・きりん)氏
|
命日:
|
2018年9月15日 2時45分 (東京都渋谷区の自宅で)
|
年齢:
|
75歳 |
出身:
|
東京都 |
肩書:
|
女優 |
葬儀:
|
2018年9月30日 |
会場:
|
光林寺
東京都港区南麻布4丁目11−25
|
備考:本名は内田啓子(うちだ・けいこ)。
1961年に文学座に入り演劇研究所の1期生。60年代に悠木千帆の芸名で出演したテレビドラマ「七人の孫」「時間ですよ」などで一躍人気を得た。文学座退団後の77年にテレビ番組の企画で樹木希林に改名した。テレビドラマ「寺内貫太郎一家」では、小林亜星さんが演じた主人公、貫太郎の母親役として出演。見事な老け演技と、沢田研二さんのポスターの前で身もだえながら「ジュリー」と叫ぶ場面がお茶の間の話題となった。テレビドラマ「ムー」「ムー一族」で共演した郷ひろみさんとデュエットした「お化けのロック」「林檎殺人事件」がヒットした。80年代に入ると、NHKドラマ「夢千代日記」で吉永小百合さんの芸者仲間を演じるなど怪女優から演技派としての評価が高まっていった。近年は映画を中心に活躍。「歩いても 歩いても」でナント三大陸映画祭最優秀女優賞を受賞、「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(07年)、井上靖原作の「わが母の記」(12年)で、それぞれ主人公の母親を情感豊かに演じ、いずれも日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞するなど内外の高い評価を得た。また、「悪人」(10年)でも主人公の祖母役で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を獲得。主役も脇役も出来る俳優として、演技賞の常連となった。カンヌ国際映画祭で2018年5月、最高賞のパルムドールを受賞した「万引き家族」にも出演した。是枝裕和監督らと現地入りし、レッドカーペットを歩くなど元気な姿を見せていた。出演作は他に「半落ち」「歩いても歩いても」「そして父になる」「駆込み女と駆出し男」「海街diary」などがある。フジカラーのCMでのユーモラスな掛け合いなどでも親しまれた。夫は73年に結婚したロック歌手の内田裕也さん、長女はエッセイストの内田也哉子さん。也哉子さんは俳優の本木雅弘さんの妻。網膜剥離で左目を失明したことや、2005年に乳がんの手術を受け、その後全身にがんがあると公表していた。08年紫綬褒章、14年旭日小綬章。
|
参照:
・
樹木希林さん死去 「万引き家族」「寺内貫太郎」
・
樹木希林さん死去 怪女優から演技派へ 私生活にも注目
・
樹木希林さん死去=女優「寺内貫太郎一家」-75歳
|