[お偲び] 橋本治 氏(作家)

橋本治(はしもと・おさむ)
命日: 2019年1月29日 15時9分
(東京都新宿区の病院で)
年齢: 70歳
出身: 東京都
肩書: 作家
事由: 肺炎
備考:東京大在学中の1968年、学園紛争の渦中で行われた駒場祭で「とめてくれるなおっかさん 背中のいちょうが泣いている 男東大どこへ行く」のコピー入りポスターを手掛け、話題に。73年に同大卒業し、イラストレーターとして活動した。77年に女子高校生が一人称で語るスタイルで時代の風俗を描いた「桃尻娘」で作家デビュー。小説現代新人賞佳作に。シリーズ化して、映画・テレビドラマにもなった。若い女性の話し言葉で古典文学を翻案した「桃尻語訳 枕草子」(87~95年、全3巻)はベストセラーになった。「双調 平家物語」(98~07年、全15巻)で毎日出版文化賞、「草薙の剣」で野間文芸賞を受賞した。評論にも力を入れ、95~07年の「ひらがな日本美術史」(全7巻)では仏像や絵巻を大胆に読み解いた。オウム真理教事件を機に執筆した「宗教なんかこわくない!」で96年の新潮学芸賞、2002年の「『三島由紀夫』とはなにものだったのか」で第1回小林秀雄賞を受賞し、高く評価された。04年、日本人の思考をたどる文化論「上司は思いつきでものを言う」はベストセラーに。短編集「蝶のゆくえ」で05年、柴田錬三郎賞。09年から10年にかけて刊行した「巡礼」「橋」「リア家の人々」は戦後史を市井の人々の人生に重ねた「戦後3部作」と呼ばれた。古典芸能にも造詣が深く、歌舞伎に関する著書もある。他にもエッセーなど幅広い文筆活動を展開した。

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