[おくやみ]深堀好敏 氏(長崎平和推進協会 元写真資料調査部会長)94歳 2023年5月21日逝去

[お偲び] 深堀好敏 氏(長崎平和推進協会 元写真資料調査部会長)

深堀好敏(ふかほり・よしとし)氏
命日: 2023年5月21日 15時5分
(長崎県長崎市内の施設で)
年齢: 94歳
出身: 長崎県長崎市
肩書: 長崎平和推進協会 元写真資料調査部会長
備考:葬儀は家族葬で施行。
16歳の時、現在の蛍茶屋電停近くにあった動員先の県疎開事務所(爆心地から3.6キロ)で被爆。一瞬にして街も多くの命も消えた「あの日」の記憶、そして原爆で命を落とした2歳上の姉への思いが被爆者としての長年の平和、継承活動の原点となった。
戦後は病院に事務職員として勤めながら、修学旅行生らに体験を語った。また、爆心地周辺の被爆前の街並みを地図上に復元させる市民運動に携わったほか、1979年には市民グループ「長崎の被爆写真調査会」(後の写真資料調査部会)を発足。有志らで被爆直後の街の様子を捉えた写真の収集を開始。2002年から18年まで写真資料調査部会の部会長を務めた。収集・検証した原爆写真は4千枚を超え、一連の活動は被爆の悲惨さを国内外に伝える資料の充実につながった。長崎市が13年に始めた米国立公文書館における資料収集にも同行した。17年の平和祈念式典では被爆者代表として「平和への誓い」を述べ、世界に核廃絶を訴えた。同年、長崎新聞文化章=平和・福祉部門=を受章した。
参照:
・ 深堀好敏氏が死去 被爆写真を収集
・ 長崎の被爆写真調査に尽力 深堀好敏さん死去 94歳

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