[お偲び] 益川敏英 氏(物理学者、京都大学 名誉教授)

益川敏英(ますかわ・としひで)
命日: 2021年7月23日 8時40分
(京都府京都市の自宅で)
年齢: 81歳
肩書: 物理学者、京都大学 名誉教授
備考:葬儀は近親者で施行。
62年に名古屋大学理学部を卒業後、名古屋大助手、東京大助教授などを経て、80年に京都大教授、03年に名誉教授、京都産業大学教授、09年に名古屋大特別教授を歴任した。京産大名誉教授、名大特別教授。宇宙が138億年前にビッグバンで誕生した際、現在ある物質と、電気のプラスとマイナスに加え空間の左右も逆の「反物質」が同じだけできたのに、現在は物質しか残っていない。京大助手時代の73年に、名大の後輩の小林誠氏(当時 京大助手、現 高エネルギー加速器研究機構特別栄誉教授)と素粒子に関する論文を共同で執筆した。ここで素粒子クォークが6種類以上存在すれば、実験で観測されていた「CP対称性の破れ」と呼ばれる現象を説明できるとする「小林・益川理論」を発表した。当時クォークは3種類しか知られていなかったが、残り3種類が95年までに見つかった。小林―益川理論の正しさも物理学実験で検証され、2008年のノーベル物理学賞を小林氏、南部陽一郎氏(米シカゴ大名誉教授 )とともに受賞した。同年はノーベル化学賞を下村脩氏が受賞。日本関係者4人が同時受賞して話題を呼んだ。01年文化功労者、08年文化勲章。飾らない人柄で知られた。「英語は苦手」と公言し、受賞講演をすべて日本語で行った。幼い頃、戦災に遭った経験から平和への思いはひときわ強く、近年は核兵器廃絶を目指すパグウォッシュ会議に出席したり、集団的自衛権行使を認める安全保障関連法の違憲訴訟に原告として加わったりした。
参照:
・ 益川敏英さん死去 ノーベル物理学賞受賞、81歳
・ 益川敏英さん死去 ノーベル物理学賞、81歳

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