［お偲び］ 長野暹 氏（近代史研究者、佐賀大学 名誉教授）

備考：葬儀は近親者で施行。後日、お別れの会を開く。
九州大経済学部助手を経て、佐賀大文理学部助手、１９７２年に経済学部教授。８５年から２期にわたり経済学部長を務め、大学院の設置や、中国社会科学院世界経済政治研究所との学術交流協定の締結に尽力した。退官後は２００３年まで九州国際大国際商学部教授。「葉隠」や幕末佐賀藩の研究で知られ、経済の視点から切り込んだ。「佐賀藩と反射炉」など編著書多数。「幕末佐賀科学技術史研究会」会長として三重津海軍所跡の世界遺産登録にも貢献した。文化財保存県協議会会長を務め、古文書などのデジタルデータ化を目指す「佐賀史料保存問題連絡協議会」発足を呼び掛けるなど、文化財保護にも心を砕いた。