［お偲び］ ケーシー高峰 氏（タレント）

備考：葬儀は近親者で施行。本名は門脇貞夫（かどわき・さだお）。
母方の家系が、江戸時代から続く医者の家だった。家業を継ぐため日本大学医学部に入学したが、芸能の世界に憧れ、芸術学部に転部。在学中からジャズクラブなどで司会をつとめ、卒業後は漫才師「リーガル天才・秀才」の門をたたいた。大学の先輩と組んだ漫才コンビ「大空はるか・かなた」として活動した。解散後の１９６８年、「ケーシー高峰」に改名。医者が主人公の米ドラマ「ベン・ケーシー」と、少年時代に憧れた俳優・高峰秀子さんから取った。漫談家となり、白衣に黒縁メガネ、聴診器を首からかけ、お色気ネタをまじえながら笑いをとる医事漫談を得意とした。テレビ番組の司会者としても活躍し、「グラッチェ」「セニョール」「セニョリータ」などラテン系のあいさつで親しまれた。正月の演芸番組などには欠かせない存在になり、映画「楢山節考」やテレビドラマ「夢千代日記」「木更津キャッツアイ」に出演するなど、俳優としても活躍した。３０年ほど前に、いわき市に移り住み、家族と暮らしていた。