備考：葬儀は近親者で施行。後日、お別れの会を開く。本名は加藤一彦（かとう・かずひこ）。
高校卒業後、上京して1965年に漫画家デビュー。67年「週刊漫画アクション」（双葉社）で世界を股にかける怪盗を主人公にした「ルパン三世」の連載を始めた。アメリカンコミック風のシャープで荒々しいタッチが特色。大泥棒のルパン三世、相棒の次元大介、石川五エ門、峰不二子、敵役の銭形警部といった個性的なキャラクターが人気を博した。71年にはテレビアニメ化もされた。その後もモンキー・パンチさんの原作に基づき、アニメの新シリーズや宮崎駿監督による「カリオストロの城」（79年）などの映画版、テレビ特番用の長編作品などが次々に制作され、世代を超えて愛された。2014年には実写映画化、15年には宝塚歌劇にもなった。漫画の電子出版やデザインに関心を持ち、パソコンやペンタブレットなどデジタル技術を早くから取り入れたことでも知られる。2003年、東京工科大大学院メディア学研究科に入学。05年には大手前大メディア・芸術学部教授に就任した。デジタルマンガ協会の設立を呼びかけて会長も務めた。作品はほかに「一宿一飯」など。ＡＭＤ Ａｗａｒｄ（デジタルメディア協会主催）功労賞、東京アニメアワード功労賞などを受賞。
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