[おくやみ]三宅一生 氏(デザイナー)84歳 2022年8月5日逝去

[お偲び] 三宅一生 氏(デザイナー)

三宅一生(みやけ・いっせい)氏
命日: 2022年8月5日
(東京都内の病院で)
年齢: 84歳
出身: 広島県
肩書: デザイナー
備考:本名は三宅一生(みやけ・かずなる)。
小学生の頃から絵が好きで多摩美術大に進学。多摩美術大を卒業後、1965年に渡仏し、パリのオートクチュール(高級注文服)店などで、伝統的なデザインを学んだ。68年の五月革命で学生が議論し合う姿に刺激を受け、一般の人に身近な服作りを目指し、ニューヨークにも渡った。71年にブランド「イッセイミヤケ」を立ち上げた。移りゆく「ファッション」とは一線を画した普遍的な衣服を追い求め、「ファッションデザイナー」と呼ばれることを嫌った。73年にパリコレクションに初めて参加した。和服などの伝統から着想を得た「一枚の布」という考え方で注目を集めた。新潟、岐阜、岡山など各地の繊維産地や工場を巡り、職人を訪ねて糸、染め、織りの伝統の技を研究。刺し子や丹前など庶民に継承されてきた衣服や手仕事を新しい技術と融合させ、独創的な服を生み出した。80年代にはプラスチック、籐、紙など布以外の素材を使った服作りに挑戦。大きめに縫い上げたものにひだ加工を施す手法にも取り組み、93年に伸縮性のある「プリーツプリーズ」を発表。着る人の体形を選ばず、軽くて機能性にも優れ世界中でヒットした。既成概念を打ち破る斬新な服作りが高く評価された。2004年に三宅一生デザイン文化財団発足。09年、米ニューヨーク・タイムズ紙に寄稿し、幼年時代の被爆経験を明らかにした。1998年文化功労者、2010年文化勲章、16年仏レジオン・ドヌール勲章コマンドゥール。
参照:
・ 三宅一生さん死去 84歳、ファッションデザイナー
・ デザイナーの三宅一生さん死去、84歳 70年代から世界的に活躍
・ 三宅一生さん死去 世界的デザイナー、84歳

追悼の言葉を残す

供花(カラー)