［お偲び］ 中村小山三 氏（歌舞伎俳優）

備考：本名は福井貞雄（ふくい・さだお）。喪主は歌舞伎俳優の中村勘九郎（なかむら・かんくろう）さん、七之助（しちのすけ）さん。
４歳で三代目中村米吉（後の十七代目中村勘三郎）に入門し、１９２６年初舞台。５９年に二代目中村小山三を襲名した。現役最高齢の歌舞伎俳優。女形の名脇役として十七代目、十八代目勘三郎の舞台を支える一方、現在の中村勘九郎、七之助兄弟の「お師匠番」として勘三郎家の芸の継承に尽くした。「籠釣瓶」のお咲、「髪結新三」のお菊などの当たり役は「小山三十種」と呼ばれ、２０１３年に出した聞き書き著書「小山三ひとり語り」でも紹介されていた。９０歳を過ぎても舞台に立ち続け、４月も東京・浅草の平成中村座に出演予定だったが、初日の１日から休演していた。