[おくやみ]五百旗頭真 氏(政治学者)80歳 2024年3月6日逝去

[お偲び] 五百旗頭真 氏(政治学者)

五百旗頭真(いおきべ・まこと)氏
命日: 2024年3月6日 16時51分
(兵庫県神戸市内の病院で)
年齢: 80歳
出身: 兵庫県西宮市
肩書: 政治学者
備考:神戸大教授の五百旗頭真治郎氏の五男として生まれ、六甲学院高から京都大法学部に進んだ。大学では政治学者の猪木正道氏に師事し、日本政治外交史を専攻。国際政治学者の高坂正堯の薫陶も得て現実主義の政治学を学んだ。広島大助教授や米ハーバード大客員研究員などを経て、1981年に神戸大教授に就いた。85年、新資料と要人インタビューから対日戦後処理政策の形成を浮き彫りにした著書「米国の日本占領政策」で脚光を浴びた。日米開戦や戦後の米国による占領政策などを研究し、歴代首相の外交の相談役も務めた。2004年に防衛力整備の在り方を検討する小泉純一郎首相(当時)の諮問機関メンバーとして新たな防衛計画大綱の基礎となる提言を行った。06年8月には小泉首相の要請で防衛大学校長に就き、12年まで務めた。1995年の阪神大震災で西宮市の自宅が被災し、防災や復興に関わるようになった。東日本大震災の復興構想会議では災害時の被害を最小限に抑える「減災」の考え方を提唱。2012年から阪神大震災の教訓を伝える「ひょうご震災記念21世紀研究機構」の理事長も務めた。熊本県立大理事長(12~18年)、兵庫県立大理事長(18~23年)も歴任し、20年6月には天皇陛下の相談役となる宮内庁参与に就任した。
参照:
・ 五百旗頭真さん死去 政治学者、元復興構想会議議長
・ 五百旗頭真氏死去、80歳 政治学者、震災復興に寄与―占領期日米関係を研究
・ 政治・外交の論客 神戸大名誉教授、元防衛大校長 五百旗頭真氏が死去 80歳 西宮出身

追悼の言葉を残す

供花(カラー)