［お偲び］ 今井鎮雄 氏（家庭養護促進協会 顧問、神戸ＹＭＣＡ 名誉顧問）

備考：葬儀は近親者のみで執り行われる。
同志社大を卒業後、灘購買組合（現生活協同組合コープこうべ）勤務を経て、１９４８年に神戸ＹＭＣＡへ。６３年から２１年間、総主事を務めた。８２年から国際協力団体・ＰＨＤ協会理事長に就任。兵庫県教育委員や頌栄短大学長、啓明学院理事長、神戸市社会福祉協議会理事長なども歴任した。神戸ＹＭＣＡ主事だった６１年、同志社大聖書研究会の仲間らとともに家庭養護寮促進協会（現家庭養護促進協会）を設立し、親と暮らせない子どもの里親を新聞やラジオを通じて探す「愛の手運動」を展開した。５０年以上にわたり理事長や顧問として活動を支え、２３００人を超える子どもの家庭養育を実現した。神戸ＹＭＣＡでは、野外活動を通じた人格形成教育などに尽力。８０年にはボランティアが悩みを聴く「神戸いのちの電話」を開設し、現在は社会福祉法人が引き継ぐ。ＹＭＣＡの活動で知り合った元神戸大教授の医師、故岩村昇さんが提唱したＰＨＤ（Ｐｅａｃｅ＝平和、Ｈｅａｌｔｈ＝健康、Ｈｕｍａｎ　Ｄｅｖｅｌｏｐｍｅｎｔ＝人づくり）運動に賛同。ＰＨＤ協会設立時から３０年以上、発展途上国への支援を後押しした。９０年に厚生大臣表彰（社会福祉功労者）、９３年に神戸新聞平和賞、２００３年に兵庫県功労者表彰など。