[おくやみ]加古里子 氏(絵本作家、児童文化研究家)92歳 2018年5月2日逝去

[お偲び] 加古里子 氏(絵本作家、児童文化研究家)

加古里子(かこ・さとし)氏
命日: 2018年5月2日 6時17分
(神奈川県藤沢市の自宅で)
年齢: 92歳
出身: 福井県
肩書: 絵本作家、児童文化研究家
備考:本名は中島哲(なかじま・さとし)。葬儀は近親者で施行。後日、お別れの会を開く。
東京大学工学部を卒業後、昭和電工に勤める傍ら、休日は困難を抱えた人々に寄り添うセツルメント活動・社会奉仕活動に力を注いだ。戦災で荒廃した地域の子どもたちに見せていた自作の紙芝居が福音館書店の松居直さんの目に留まり、1959年に絵本「だむのおじさんたち」でデビューした。「かわ」「海」「地球」など子どもの好奇心を引き出す科学絵本も数多く手がけた。専門家に取材して最新の知見を盛り込みつつ、語りかけるような文章でつづり、挿絵や図版を駆使して段階を踏んで理解できるよう心を配った。ラオスやベトナム、オマーン、中国などで識字活動や障害児教育にも取り組んだ。紙芝居や一般書を含めた作品は700点を超す。約29万点の資料をもとにまとめた「伝承遊び考」全4巻の完成などが評価され、08年に菊池寛賞を受賞。主な著書は「だるまちゃんとてんぐちゃん」に代表される「だるまちゃん」シリーズや「からすのパンやさん」、「かこさとしおはなしのほん」シリーズ、「どろぼうがっこう」など。
参照:
・ 絵本作家の加古里子さん死去 「だるまちゃん」シリーズ
・ 絵本作家の加古里子さん死去 「からすのパンやさん」
・ 絵本作家の加古里子氏死去

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