[おくやみ]加藤孝造 氏(陶芸家、「瀬戸黒」人間国宝)88歳 2023年4月17日逝去

[お偲び] 加藤孝造 氏(陶芸家、「瀬戸黒」人間国宝)

加藤孝造(かとう・こうぞう)氏
命日: 2023年4月17日 5時
(岐阜県多治見市の病院で)
年齢: 88歳
出身: 瑞浪町(現 瑞浪市)
肩書: 陶芸家、「瀬戸黒」人間国宝
備考:葬儀は近親者で施行。
瑞浪市土岐町で製糸業を営む家に生まれた。多治見工業高校を卒業し、県陶磁器試験場(現県セラミックス研究所)に勤務。洋画家を志して1954年に日展に初入選するが、岐阜県陶磁器試験場の場長だった故・五代加藤幸兵衛さんに勧められて進路を陶芸に定めた。焼成途中で窯から引き出して急冷し、漆黒の釉調を出す「瀬戸黒」をはじめ、県重要無形文化財保持者の認定を受ける「志野」では独特の美しい緋色を表現。茶陶のほか大きな陶壁作品も手がけた。71年には隣の可児市に窯と工房を移して創作を続けた。日本伝統工芸展朝日新聞社賞、岐阜日日賞(現岐阜新聞大賞)教育文化賞受賞に続き、「志野・瀬戸黒」で県の重要無形文化財保持者に認定。日本陶磁協会賞金賞を経て2010年、「独自の世界を確立し、すっきりした美しさも併せ持っている」として、「瀬戸黒」で国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。12年旭日小綬章受章。瑞浪市、多治見市、可児市の名誉市民。美濃陶芸協会相談役。地元陶芸界の発展にも力を注いできた。美濃陶芸協会には設立から携わり、会長時代には社団法人化に尽力。私財を投じた「風塾」では若手陶芸家を育成した。晩年は自身の作品はもとより、収集した荒川氏の作品や陶磁資料を各地の美術館などに寄贈した。
追悼式:
2023年7月31日
バロー文化ホール(多治見市文化会館)
主催:多治見市、瑞浪市、可児市、美濃陶芸協会
参照:
・ 陶芸家の加藤孝造さん、88歳で死去 瀬戸黒で人間国宝
・ 「瀬戸黒」人間国宝の陶芸家加藤孝造さんが死去 88歳 多治見市、瑞浪市、可児市名誉市民
・ 人間国宝・加藤孝造さんの追悼式 7月31日、岐阜県多治見市で

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