［お偲び］ 四方修 氏（大阪府警察 元本部長）

備考：大阪府警本部長としてグリコ・森永事件の捜査を陣頭指揮した。
亀岡高から京都大法学部卒。1955年に警察庁に入庁し、愛知県警本部長時代に戸塚ヨットスクール事件、京滋などで8人が殺害された勝田清孝事件などを手掛けた。84年に大阪府警本部長。同年の江崎グリコ社長誘拐事件に端を発したグリコ・森永脅迫事件で、捜査の指揮を執った。「かい人２１面相」を名乗る犯人グループからの挑戦状で名指しされた。事件は2000年2月、未解決のまま時効となった。未解決となったことについて後年に「証拠品はあっても大量生産の時代となり、従来の聞き込みを積み上げる地取り捜査には限界もあった」と悔しさをにじませた。豊田商事事件などの捜査も指揮した。退職後の01年3月には経営再建中だった大手スーパー「マイカル」の社長に就任し、同9月まで務めた。経営再建に取り組んだが同社はイオングループ傘下になった。