［お偲び］ 坂倉芳明 氏（元三越社長、元西武百貨店社長）

備考：葬儀は近親者で施行。
慶應義塾大学経済学部を卒業後、1946年三越に入社。主に企画・総務畑を歩み、45歳の若さで取締役に就任。「三越のプリンス」と称された。しかし1973年、常務時代に当時の岡田茂社長と対立して三越を去る。堤清二氏に誘われ、1974年に西武百貨店に移り、1977年に社長に就いた。池袋本店の増改築などを進め多角化に取り組んだ。しかし堤氏との意見の相違から、1984年に西武百貨店を退社。一方で同年、乱脈経理が問題となった「三越事件」で特別背任罪に問われた岡田氏が失脚した後、常勤顧問として三越に復帰する。1986年から1995年まで社長を務めた。福岡出店など店舗網の整備に手腕を発揮する一方、ゴルフ場など関連事業の拡大を推進した。日本百貨店協会会長も務めた。1995年からは会長を務めたが、社長時代に手がけたゴルフ場開発に伴う巨額損失の責任を取り、1997年に会長を退いた。