［お偲び］ 塩川正十郎 氏（元衆議院議員、元財務大臣）

備考：1944年に慶大経済学部を卒業後、大阪府布施市（現・東大阪市）助役などを経て、67年の衆院選で旧大阪4区から立候補し、初当選。通算11期務めた。安倍晋三首相の父、晋太郎氏が率いた自民党安倍派では、森喜朗元首相、三塚博元蔵相、加藤六月元農林水産相とともに「安倍派四天王」と呼ばれて頭角を現した。80年に運輸大臣、86年に文部大臣、89年に官房長官、91年に自治大臣を歴任した。小泉純一郎元首相の後見役的な役割を担い、2001年、79歳で第1次小泉内閣の財務大臣に就任。関西弁のひょうひょうとした語り口から「塩爺」の愛称で親しまれた。03年の国会答弁では「母屋（一般会計）でおかゆを食っているのに、離れ（特別会計）ではすき焼きを食っている」と答弁し、特別会計改革の必要性を訴えた。03年に政界を引退した。政界引退後は東洋大総長や関西棋院理事長を務める一方、テレビ番組などで政治・時事評論をした。