［お偲び］ 安部川澄夫 氏（大和銀行［現 りそな銀行］元頭取）

備考：葬儀は近親者で施行。
１９４７年、大和銀行の前身の野村銀行に入行。当初から「プリンス」と呼ばれ、入行翌年には同行初の外国為替業務を手がけるなど、将来のトップ候補といわれた。常務などを経て８４年に大和銀行の頭取に就任し、９１年まで務めた。主力銀行として取引があった三光汽船の倒産処理で銀行団をまとめ、商社の協力取り付けに手腕を発揮した。海外拠点の充実にも力を入れ、８９年には英ロイズ銀行の米国支店網を買収するなど国際化を推し進めた。人脈の広さでも知られ、三重野康・元日銀総裁や長岡実・元大蔵事務次官、大西正文・元大阪ガス社長らと親交を結んだ。財界活動にも注力し、８７年には大阪商工会議所の副会頭に就任。「国際花と緑の博覧会」のPR活動や関西国際空港の建設を推進した。９５年６月には旧関西国際空港会社の会長にも就任した。