［お偲び］ 宝田明 氏（俳優）

備考：葬儀は近親者で施行。
高校卒業後の1953年、第6期東宝ニューフェースに選ばれ、映画界入り。54年、「かくて自由の鐘は鳴る」でデビュー。同年の「ゴジラ」で主演。水爆実験で放射能を浴びた巨大怪獣に闘いを挑む青年をはつらつと演じ、一躍スターとなった。その後、「青い山脈」「美貌の都」などの青春映画に出演。二枚目スターとして東宝の看板俳優となり、特撮映画や喜劇、アクション映画と幅広く活躍した。ＮＨＫ大河ドラマ「徳川慶喜」や連続テレビ小説「私の青空」「カーネーション」など多くのドラマでも存在感を示した。ミュージカルスターとしても知られ、舞台「アニーよ銃をとれ」「風と共に去りぬ」「マイ・フェア・レディ」「キス・ミー・ケイト」などで高い評価を得た。ミュージカル俳優の草分け的存在として名をはせた。2019年の映画「ダンスウィズミー」では、80代半ばにして歌や踊りを披露。自ら企画・立案に携わった主演映画「世の中にたえて桜のなかりせば」の公開が4月1日に控えるなど、現役で活動を続けていた。また、少年時代を過ごした満州で旧ソ連兵に腹部を銃で撃たれるなど壮絶な戦争体験をしたことから、平和の大切さを伝える活動にも精力的に取り組んだ。元ファッションモデルの児島明子さんは元妻、歌手の児島未散さんは長女。