［お偲び］ 小川光三 氏（仏像写真家）

備考：大阪市立美術研究所で絵画を学び、古美術写真の第一人者だった父・晴暘（せいよう）さんを継いで、奈良を拠点に全国の仏像を撮影した。主な写真集に「魅惑の仏像」（毎日新聞社）、「奈良　世界遺産散歩」など。仏像を撮影する傍ら、写真・美術出版の飛鳥園（奈良市）を経営した。古代史研究にも取り組み、奈良の三輪山のふもとの桧原神社を基点に、東西一直線に太陽信仰の山や神社が点在することに着目。１９７３年の著書「大和の原像」（大和書房）で「太陽の道」を提唱した。