［お偲び］ 小野辰雄 氏（日綜産業株式会社 会長）

備考：葬儀は近親者で施行。後日、お別れの会を開く。
山形県立長井南高校卒業後、石川島重工業（現ＩＨＩ）入社。造船とび工をしていた時に足場から墜落した経験を持つ。同僚らが墜落事故で命を落とす状況を見て、「職人にいい仕事をさせるには、まず安全な足場を提供することだ」との思いから、１９６８年に２８歳で日綜産業を創業。安全てすり「スタンション」やシステム足場支保工「3Sシステム」など、数多くの足場を開発して世に送り出した。２０１３年、同社代表取締役会長に就いた。その後、足場に起因する事故を撲滅するため、全国仮設安全事業協同組合を設立し理事長に就任。手すり先行工法や足場安全点検の普及、建設職人基本法制定など、さまざまな活動に尽力し、建設職人の地位向上と安全な足場環境の普及定着に心血を注いだ。職人の安全・健康の確保や処遇改善にこだわり、議員立法による「建設工事従事者安全健康確保推進法（建設職人基本法）」の制定にも尽力した。全国仮設安全事業協同組合名誉会長、日本建設職人社会振興連盟会長。