［お偲び］ 山崎正 氏（元テレビ朝日アナウンサー）

備考：日大経済学部卒業後、1966年に仙台放送にアナウンサーとして入社。中京テレビを経て、73年に日本教育テレビ（現テレビ朝日）に29歳で中途入社した。落ち着いた語り口が持ち味で、大相撲、プロレス、マラソン、五輪、競馬など幅広い分野のスポーツ実況やニュース番組で活躍した。同局の人気長寿番組「大相撲ダイジェスト」は74年頃から司会を務め、03年9月の終了まで29年間出演した。落ち着いた語り口で「若貴ブーム」に沸く大相撲ファンらに親しまれた。豊富な大相撲の取材経験を買われ、04年1月に定年退職した後もコメンテーターとしてテレ朝の番組に出演。05年の若貴兄弟の確執などを解説した。力士とのプライベートでの関わりはほとんどなく、仕事とプライベートを分けていた。92年バルセロナ五輪では女子マラソンを実況し、有森裕子さんの銀メダル獲得の瞬間を伝えた。五輪実況の時は事前に開催地の言語を習得する熱の入れようで、88年ソウル五輪の際にはハングルを学んで現地入りした。プロレス中継ではインタビューのため出向いたタイガー・ジェット・シンの控室で本人に襲われたこともある。