［お偲び］ 岩淵龍太郎 氏（バイオリニスト）

備考：葬儀は近親者で施行。
幼児期からバイオリンを始め、１９３９年、１１歳のときに日本音楽コンクールで２位に入賞。翌年、演奏家デビューした。東京大法学部を中退。２１歳だった４９年から８年間、日本交響楽団（現・ＮＨＫ交響楽団）のコンサートマスターを務めた。桐朋学園大助教授を経て、６２年京都市立音楽短大（現京都市立芸大）教授に。後進を育てつつ、プロムジカ弦楽四重奏団を結成し、ベートーベンの四重奏曲を国内で初めて全曲連続で演奏するなど、戦後の日本のクラシック界をリードしてきた。日本室内楽協会、京都室内楽協会も設立した。退官後、９５年の京都コンサートホール設立時から２００５年まで館長を務め、京都楽壇の中心的な存在として、芸術文化の向上に尽くした。芸術選奨文部大臣賞、毎日芸術賞など受賞多数。京都市文化功労者。勲三等旭日中綬章。