［お偲び］ 崔洋一 氏（映画監督）

備考：葬儀は近親者で施行。
1949年、長野県佐久市で在日朝鮮人の父と日本人の母の間に在日コリアン2世として生まれる。大島渚監督「愛のコリーダ」（76年）の助監督などで撮影現場を経験した後、1983年に内田裕也さん主演の「十階のモスキート」で劇場映画監督デビュー。80年代は「いつか誰かが殺される」や「友よ、静かに瞑れ」など角川映画を手掛けた。93年、梁石日（ヤンソギル）さん原作の「月はどっちに出ている」で在日コリアンのコミュニティーをエネルギッシュかつコミカルに描き、数々の映画賞を受賞した。2004年には同じく梁さんの小説「血と骨」をビートたけしさん主演で映画化。日本アカデミー賞最優秀監督賞などを受賞した。他の監督作に「豚の報い」「刑務所の中」「マークスの山」「クイール」など。09年の「カムイ外伝」が最後の劇場公開映画になった。日本映画監督協会理事長を04年から18年間務めた。