［お偲び］ 常磐津英寿 氏（常磐津節三味線 演奏家）

備考：本名は鈴木英二（すずき・えいじ）。葬儀は近親者で施行。
江戸時代から続く浄瑠璃の流派の一つ、常磐津節の三味線奏者として約80年にわたり活動した。1941年に常磐津英八郎を名乗って活動を始め、60年に四世文字兵衛を襲名。古典の継承に尽力するとともに、常磐津節三味線の保存、伝承に尽力し、現代邦楽など幅広いジャンルで400曲以上を作曲した。中でも、「牡丹（ぼたん）がさね」や、夏目漱石の小説を題材にした「吾輩は猫である」「夢十夜」などは再演を重ねた。92年人間国宝。94年日本芸術院会員。96年に英寿に改名し、14年文化功労者に選ばれた。常磐津協会、常磐津節保存会の会長も長く務めた。