［お偲び］ 木下恭輔 氏（アコム株式会社 最高顧問、前社長）

備考：葬儀は近親者で施行。
１９４０年５月２日、兵庫県神戸市でアコム株式会社の前身である丸糸呉服店の創業者、木下政雄、千恵子の長男として生まれ、立命館大学法学部の在学中より、当時、家業として営む婦人服店を手伝う傍ら、異業種の見習奉公などの経験により、経営者としての基礎を学んだ。その後、丸糸がローン事業に進出した際には、消費者金融業者による任意団体「日本消費者金融協会（ＪＣＦＡ）」の設立、現在の日本国内の個人信用情報機関の礎となる「株式会社レンダースエクスチェンジ」の設立（初代社長に就任）などに中心的な役割を果した。１９７８年のアコム株式会社設立に伴い初代社長に就任。社長在任の 22 年間、創業の精神である「信頼の輪」のもと、消費者金融業界のリーダーとして業界を牽引し、１９９３年には業界発展のきっかけのひとつとなった自動契約受付機「むじんくん」を開発・導入。また、１９９３年に株式を店頭登録、１９９６年には東証一部上場を果たした。さらには、消費者啓発活動、家計カウンセリング手法を業界に導入するなど、消費者金融業界の社会的地位向上、近代的な金融サービスの導入を進め、日本の消費者金融サービスの確立に貢献した。２０００年には社長を木下盛好（現 代表取締役社長）に譲り会長職に就任。その後も、消費者金融業界の健全な発展のため、後進の育成に注力した。また、社会貢献活動にも積極的に取り組み、１９７５年に設立した「公益財団法人木下記念事業団（１９８５年に理事長就任）」では、学資不足に悩む学生への修学支援を目的に、「奨学資金の給付事業」および「学生寮の設置運営事業」を続けていた。