［お偲び］ 深田祐介 氏（直木賞作家）

備考：本名は、雄輔（ゆうすけ）。葬儀は近親者のみで執り行われた。
早稲田大学卒業後、旅行代理店勤務時代に小説「空港」が群像新人文学賞候補となったのに続き、「あざやかなひとびと」で文学界新人賞を受賞した。その後、日本航空に入社し、文壇の第一線を離れた。同社ではロンドン支店駐在員や広報室次長などを歴任した。1976年、自らの長期にわたる海外駐在体験をもとにしたエッセー「新西洋事情」で、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。1982年、フィリピンを舞台に日本の商社マンの姿を描いた経済小説「炎熱商人」で、直木賞を受賞した。これを機に、日本航空を退社した。他の作品に、堀ちえみさん主演でドラマ化され大ヒットした「スチュワーデス物語」や「革命商人」「暗闇商人」「神鷲商人」「新東洋事情」「新日本人事情」「激震東洋事情」などがある。産経新聞正論メンバーとしても健筆をふるった。プロ野球・中日ドラゴンズの大ファン。