[おくやみ]渡辺守章 氏(フランス文学者、演出家、東京大学 名誉教授)88歳 2021年4月11日逝去

[お偲び] 渡辺守章 氏(フランス文学者、演出家、東京大学 名誉教授)

渡辺守章(わたなべ・もりあき)氏
命日: 2021年4月11日
(東京都内の病院で)
年齢: 88歳
出身: 東京都
肩書: フランス文学者、演出家、東京大学 名誉教授
備考:葬儀は近親者で施行。
専門は仏文学・表象文化論。東京大大学院を経て東京大教養学部教授、パリ第3大客員教授、放送大副学長、京都造形芸術大(現・京都芸術大)教授などを歴任。専攻はフランス文学と表象文化論。70年に観世寿夫(かんぜひさお)らと結成した「冥の会」で「アガメムノーン」などを演出し、79年から演劇集団円の演出家として、西洋演劇と能などの古典芸能の様式を融合させた知的で斬新な舞台をつくった。86年のジャン・ラシーヌ「悲劇フェードル」はパリでも上演。劇団外でも野村萬斎さんを起用した90年の「ハムレット」など多くの作品を手がけた。96年から空中庭園を主宰。大正時代に駐日大使だった劇作家・詩人ポール・クローデルをライフワークとし、戯曲や詩を題材にした創作能を上演したほか、16年には翻訳も手がけた大作戯曲「繻子(しゅす)の靴」を8時間超かけて全編上演した。親交があった哲学者ミシェル・フーコーの日本への紹介でも知られ、フーコーとの共著「哲学の舞台」、訳書「性の歴史Ⅰ 知への意志」がある。ほかに著書「虚構の身体」「越境する伝統」、訳書「ラシーヌ論」「マラルメ詩集」など多数。「悲劇フェードル」で文化庁芸術祭優秀作品賞。06年に詩人で劇作家のポール・クローデルの「繻子の靴」の翻訳で毎日出版文化賞。19年レジオン・ドヌール勲章シュバリエ。20年から日本芸術院会員。
参照:
・ 渡辺守章氏が死去 フランス文学者
・ 仏文学者、演出家の渡辺守章さん死去 多彩な舞台演出
・ 仏文学者の渡辺守章氏死去

追悼の言葉があります

  1. 清子様、本当に残念です。心からお悔やみ申し上げます。
    守章先生が、天国で観世寿夫先生方と再会なさっていらっしゃることを祈ります。

    静岡の芸術劇場でお目にかかって以来になりますでしょうか。
    先日メールを差し上げましたが、pcアドも携帯アドからも戻ってしまいました。
    少しでもお元気を取り戻していらっしゃることを願っております。広美


    増渕広美
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