［お偲び］ 牧阿佐美 氏（舞踊家、バレエ指導者）

備考：本名は福田阿佐美（ふくだ・あさみ）。葬儀は近親者で施行。後日、お別れの会を開く。
日本バレエ界の草分けだった橘秋子を母に、4歳で初舞台を踏んだ。1954年、米国にバレエ留学し、アレクサンドラ・ダニロワらの指導を受けた。帰国後の56年、橘秋子と「牧阿佐美バレエ団」を結成した。71年に舞台を退いてからは同団の主宰として後進の育成に力を注ぎ、草刈民代さんや金森穣さん、上野水香さんら、日本を代表するダンサーを育成した。團伊玖磨や芥川也寸志といった作曲家と共働し、日本バレエの創作にも尽力した。99年から2010年にかけて新国立劇場の舞踊芸術監督を務め、その後も同劇場バレエ研修所所長として指導にあたった。96年に紫綬褒章を受章し、08年には文化功労者に選ばれた。