［お偲び］ 狹川宗玄 氏（東大寺長老、第211世別当）

備考：葬儀は近親者で施行。
1935年に15歳で得度し、42年に大正大仏教学科を卒業。戦時中の44年に東大寺二月堂修二会「お水取り」で参籠中に陸軍に召集され出征した。終戦直前に静岡・伊豆半島で米軍の本土上陸阻止を命じられ、敗戦を迎えた。戦後、東大寺に戻り、東大寺学園の前身の学校で教諭を務めた。東大寺執事長や東大寺福祉事業団理事長を経て、87年から3年間、第211世東大寺別当を務めた。別当を終えて長老になってからも、2020年3月11日に東大寺であった東日本大震災の慰霊法要に参加するなど東大寺の行事に参加していた。晩年も新型コロナウイルス禍の前までは仏教を一般に向けて講じていた。