［お偲び］ 石弘光 氏（経済学者、一橋大学 元学長、政府税制調査会 元会長）

備考：葬儀は近親者で施行。
１９６１年に一橋大経済学部を卒業。専門は財政学で、一橋大助教授を経て１９７７年教授。９８～２００４年に一橋大学長を務め、国立大学協会副会長として国立大学法人化にも関わった。森喜朗政権下の００年に政府税調の会長に就任。２期６年間務め、財政再建と税制改革の議論をリードした。０５年に給与所得控除を縮小する「サラリーマン増税」を答申し、東京都議選の直前だったこともあり、自民党などから批判を浴びた。一方、金融危機とその後の景気低迷を受けて９９年に導入された所得税と個人住民税の定率減税については、０７年に廃止させた。消費税増税を唱えたが、０６年に誕生した第１次安倍政権は「成長なくして財政再建なし」の方針を掲げ、３期目の続投を認めなかった。退任後は放送大学学長などを務め、税制改革の論客として活躍した。主な著書に「財政改革の論理」「消費税の政治経済学」など。