[おくやみ]立原位貫 氏(木版画家) 2015年7月31日逝去

[お偲び] 立原位貫 氏(木版画家)

立原位貫(たちはら・いぬき)氏
命日: 2015年7月31日 16時25分
肩書: 木版画家
備考:本名は勝原信也(かつはら・しんや)。
1976年、浮世絵版画の制作、研究開始。1982年、ニューヨークでジェニファー・パートレットの作品を木版画指導。同作品ニューヨーク近代美術館に永久保存決定。郡司正勝氏(早大名誉教授、近世演劇)の古稀記念出版。「かぶき夢幻」の表紙制作。1994年、浮世絵版画の色彩分析をデン・マテリアル(株)と共同研究し、オランダで開催された国際色彩学会にて発表。以後二年間イギリス、日本など各国にて発表。1999年、デン・マテリアル(株)との共同研究論文が、社団法人日本分析化学会において『分析化学』論文賞を受賞。『色彩から歴史を読む』(ダイヤモンド社)を共同執筆。名前を勝原伸也から立原戌基に改名。2000年、連作『竹取物語』完成。2002年、夢枕獏氏の連載小説『大江戸恐龍伝』(小学館)の挿絵を担当。2004年、夢枕獏氏の『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』(徳間書店)、『シナン』(中央公論新社)の表紙絵制作。2005年、NHK、フランス国営放送共同制作のドキュメンタリー『フランス人漫画家の見た浮世絵の快楽』に出演。2006年、名前を立原戌基から立原位貫に改名。2008年、連作『竹取物語』が江國香織氏の現代語訳を得て、古典物語絵本『竹取物語』(新潮社)として出版。NHK制作『よみがえる浮世絵の日本』に出演。『紅梅白梅』が曽野綾子氏の『観月観世』(集英社)の単行本表紙絵に使用される。2009年、国立歴史民俗博物館とNHKの依頼により歌川国芳の浮世絵『達男氣性競 金神長五郎』を複刻する。その記録はNHK『ハイビジョン特集』『ワンダー×ワンダー』にて放映される。複刻作品は、国立歴史民俗博物館の企画展『錦絵はいかにつくられたか』にて展示。2010年、フランス、カンヌで開催されたアートフェアに出展。イタリア、フィレンツェでのジャパンフェスティバルに出展。自伝『一刀一絵』(ポプラ社)を出版。2011年、曽野綾子氏の『観月観世』(集英社)の文庫本表紙絵に『2011,2梅』が使用される。
参照:
・ 立原位貫氏死去 浮世絵の木版画家
・ 立原位貫公式ホームページ

追悼の言葉があります

  1. 色 形 質感に魅了されて
    目と心が離れられなくなります。心の奥の奥が癒されてゆくようです。
    本当にすばらしい作品を
    ありがとうございます。


    匿名
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