[おくやみ]篠原一 氏(東京大学 名誉教授)90歳 2015年10月31日逝去

[お偲び] 篠原一 氏(東京大学 名誉教授)

篠原一(しのはら・はじめ)氏
命日: 2015年10月31日 14時
(東京都練馬区の病院で)
年齢: 90歳
出身: 東京都
肩書: 東京大学 名誉教授
備考:専門は政治学。ドイツを中心に、ヨーロッパ政治の体系を歴史的にとらえて、提示した。55年体制下の自民党政権時代、旧社会党に近い立場から、野党連合による政権交代を訴え、著書「連合時代の政治理論」(77年)にまとめた。中曽根内閣で台頭した新保守主義の考えを批判。PKO協力法の制定には「明確な憲法違反。憲法9条の精神を踏みにじった、という事実は永久に残る」と反対した。市民の政治参加にも早くから目を向け、練馬区長の準公選運動では中心となったほか、小金井市の分水路建設反対運動でも活動した。川崎市で90年に全国初のオンブズマン制度が導入されるにあたっては、制度研究委員会委員長として提言をまとめた。がんを手術した後に丸山ワクチンと出合い、抗がん剤としての認可をめぐって国と闘い続けた。「丸山ワクチンの製造認可の促進を請願する患者・家族の会」の代表も務めた。東京大のほか成蹊大でも教えた。主な著作に「ドイツ革命史序説」「ヨーロッパの政治」「市民参加」「市民の政治学」など。雑誌「世界」などでも評論活動をし、「朝日ジャーナル」で編集にも参加した。
お別れの会:
2015年12月7日
アルカディア市ケ谷
参照:
・ 東大名誉教授の篠原一さん死去 市民の政治参加を後押し
・ 訃報:篠原一さん 90歳=東京大名誉教授、政治学専攻
・ 篠原一氏死去 東大名誉教授
・ 故篠原一氏のお別れの会 東京大名誉教授

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