[おくやみ]茂山千作 氏(大蔵流狂言師)74歳 2019年9月21日逝去

[お偲び] 茂山千作 氏(大蔵流狂言師)

茂山千作(しげやま・せんさく)氏
命日: 2019年9月21日 6時30分
(京都府京都市の病院で)
年齢: 74歳
出身: 京都府京都市
肩書: 大蔵流狂言師
葬儀: 2019年9月24日
会場: 大蓮寺
京都府京都市左京区西寺町通仁王門上る正往寺町457
備考:本名は茂山正義(しげやま・まさよし)。
京都で江戸時代から続く狂言大蔵流の茂山千五郎家の長男として生まれた。父は2013年に死去した人間国宝の四世千作さん。1949年に4歳で、「以呂波(いろは)」のシテ(主役)で初舞台を踏み、66年、一人前の狂言師と認められるための難関とされる、大曲「釣狐(つりぎつね)」を初演。76年に弟の二世七五三(しめ)さんと千三郎さん、いとこのあきらさんと「花形狂言会」を発足。新しい観客の掘り起こしに努めると共に、復曲や新作狂言に積極的に取り組んだ。94年に当主名である千五郎を、十三世として襲名。2016年に千五郎の名を長男に譲り、隠居名である千作を名乗った。父のおおらかさを受け継ぎながら、繊細さのある芸に定評があった。「釣狐」「花子」など古典のほか、SF狂言「狐と宇宙人」(小松左京作)、平安時代の「新猿楽記」を踏まえた「袈裟求」(織田正吉作)など新作狂言にも取り組んだ。08年文化庁芸術祭大賞。
参照:
・ 茂山千作氏が死去 大蔵流狂言師
・ 狂言師の五世茂山千作さん死去 「花形狂言会」を主宰
・ 茂山千作さん死去=大蔵流狂言師、74歳

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