［お偲び］荒木忍氏（九州工業大学元教授）

荒木忍（あらき・しのぶ）氏
命日：	2015年1月8日 0時37分（福岡県苅田町の介護施設で）
年齢：	102歳
出身：	旧泗水町（現菊池市）
肩書：	九州工業大学元教授
備考：葬儀は近親者のみで執り行われた。九州大卒業後、商工省鉱山局入り。通産省工業技術試験所九州支所長を経て６１年、九工大教授に。１９６３年の旧三井三池炭鉱三川坑（福岡県大牟田市）の炭じん爆発事故直後に坑内に入った政府調査団員の一員で、綿密な“荒木メモ”を残した。清掃や散水を怠ったため、坑内に炭じんが蓄積されていたことが爆発原因と主張。遺族や一酸化炭素（ＣＯ）中毒患者らが起こした損害賠償請求訴訟で原告側の証人となり「爆発は不可抗力」とする会社側に反論。事故から約３０年後の９３年３月「坑道の安全管理を怠った」として会社の過失責任を認めた福岡地裁判決の決め手となった。
参照：・元九州工大教授、荒木忍さん死去　三池炭じん爆発を調査・荒木忍氏死去・訃報:荒木忍さん１０２歳＝鉱山学者、元九州工業大教授