[おくやみ]葛西敬之 氏(東海旅客鉄道株式会社 元会長)81歳 2022年5月25日逝去

[お偲び] 葛西敬之 氏(東海旅客鉄道株式会社 元会長)

葛西敬之(かさい・よしゆき)氏
命日: 2022年5月25日 5時27分
年齢: 81歳
出身: 東京都
肩書: 東海旅客鉄道株式会社 元会長
備考:葬儀は近親者で施行。お別れの会は、同日時の8月29日13時から、名古屋マリオットアソシアホテル16階「タワーズボールルーム」でも開催。
東京大法学部卒業後、1963年に旧国鉄に入った。内部から民営化に取り組み、元JR東日本社長の松田昌士氏、元JR西日本社長の井手正敬氏とともに「国鉄改革3人組」と言われた。95年にJR東海社長に就任。以来、一貫して同社の経営に携わった。2004年に会長、14年に名誉会長になったが、代表取締役を18年まで続けて長期にわたって経営を主導した。民営化直後からJR東海の総合企画本部長を務め、東海道新幹線「のぞみ」の営業運転開始(92年)などに関わった。社長時代は東証1部上場(97年)、名古屋駅ビルのJRセントラルタワーズの完成(99年)、東海道新幹線品川駅の開業(03年)などを実現させた。会長だった07年、総建設費約9兆円とされるリニア中央新幹線を全額自己負担で事業化する方針を発表。16年には財政投融資制度を通じて3兆円の低利融資を受け入れ、リニアの大阪延伸を前倒しする方向になったが、「政治介入」を排除する方針は堅持した。安倍晋三元首相、故三塚博元運輸相ら政治家と親密な関係を築き、国家公安委員も務めた。財界有数の保守派論客として知られ、多くの著作を残した第2次安倍政権では、東京電力の福島第1原発事故処理を支える国の「原子力損害賠償支援機構」の運営委員も務め、東電の実質国有化や組織改革にも携わった。また、宇宙政策委員長を歴任し、政権を支えた。14年4月に旭日大綬章を受章した。若いころ、米ウィスコンシン大に留学して経済学修士号を取得。英語に堪能な国際派の顔も持ち、米英の政治家との親交も深かった。教育にも尽力した。06年には、トヨタ自動車や中部電力の首脳と協力し、英国のイートン校をモデルにした全寮制の中高一貫校の男子校「海陽学園」(愛知県蒲郡市)を設立し、海陽学園理事長を務め、次代のリーダー養成を目指した。
お別れの会:
2022年8月29日
帝国ホテル東京 本館2階「孔雀の間」
主催:東海旅客鉄道株式会社
参照:
・ 葛西敬之氏が死去 JR東海元会長 81歳 「国鉄改革3人組」
・ 葛西敬之・JR東海名誉会長が死去、81歳 国鉄民営化、改革3人組
・ 旧国鉄の分割・民営化を推進…JR東海名誉会長の葛西敬之氏が死去
・ 故葛西敬之氏(元JR東海社長)のお別れの会
・ 故葛西敬之氏(JR東海名誉会長)のお別れの会

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