［お偲び］ 貴ノ浪貞博 氏（元大関貴ノ浪、音羽山親方）

備考：本名は浪岡貞博（なみおか・ただひろ）。
元大関貴ノ花の故二子山親方に見いだされ藤島部屋に入門し、１９８７年春場所で初土俵。２メートル近い長身と懐の深さを活かした独特の形で白星を重ね、順調に出世した。９１年九州場所で新入幕。９４年初場所後に武蔵丸と同時に大関昇進。弟弟子にあたる若乃花、貴乃花兄弟や、曙らと共に昭和から平成の相撲ブームを支えた。９６年初場所、９７年九州場所と２度優勝。いずれも同部屋の貴乃花との決定戦を制した。大関在位は通算３７場所。足首のけがから９９年九州場所後に大関から陥落。２０００年初場所には１０勝を挙げて返り咲いた。その後再び陥落し、幕内の土俵を務めて２００４年夏場所を最後に引退した。通算成績は７７７勝５５９敗１３休。引退後は年寄音羽山を襲名。貴乃花部屋の部屋付き親方として、後進の指導に当たっていた。また、審判委員として本場所の勝負審判も務めた。