[おくやみ]金城重明 氏(沖縄戦「集団自決」の語り部)93歳 2022年7月19日逝去

[お偲び] 金城重明 氏(沖縄戦「集団自決」の語り部)

金城重明(きんじょう・しげあき)氏
命日: 2022年7月19日
(沖縄県那覇市の病院で)
年齢: 93歳
肩書: 沖縄戦「集団自決」の語り部
葬儀: 2022年7月23日
備考:葬儀は近親者で施行。
1945年3月、米軍が渡嘉敷島に上陸した際、「皇民化」教育や旧日本軍の教えなどを背景に、住民は「集団自決」に追い詰められ、300人以上が亡くなった。軍から渡された手投げ弾の多くは不発で、石やこん棒を家族に振り下ろす大人たちとともに、16歳だった金城さんも、9歳の妹と6歳の弟、母親を手にかけた。自身は沖縄戦を生き延びたが、家族の命を奪ったことに苦しんだ。キリスト教に出会い、沖縄キリスト教短期大学の学長を75~79年に務めた。戦後20数年経ってから、自身の体験を語り始め、95年には著書「『集団自決』を心に刻んで」で体験を記した。語り部としても活動してきた。国の教科書検定の違憲性が問われた「家永教科書訴訟」では、自身の体験を法廷で伝えた。「集団自決」を旧日本軍が命じたと記述した大江健三郎さんの著作「沖縄ノート」をめぐる訴訟では、「軍の命令なしに起こりえなかった」と証言し、「軍の関与」を認定した判決に影響を与えた。
参照:
・ 金城重明氏が死去 沖縄戦「集団自決」の証人
・ 沖縄戦「集団自決」の語り部、金城重明さん死去 93歳

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