[おくやみ]長谷川和夫 氏(医師)92歳 2021年11月13日逝去

[お偲び] 長谷川和夫 氏(医師)

長谷川和夫(はせがわ・かずお)氏
命日: 2021年11月13日 23時47分
(東京都内の病院で)
年齢: 92歳
出身: 愛知県
肩書: 医師
備考:葬儀は近親者で施行。
認知症専門医。1974年に、認知症の疑いや認知機能の低下を早期発見するための簡易スクリーニング検査として「長谷川式簡易知能評価スケール」を発表。認知症診療の第一人者として、認知症への理解を広げることに力を注いだ。「長谷川式簡易知能評価スケール」は、その後、医療現場で広く使われている。「痴呆(ちほう)」という呼称の変更を国に働きかけ、「認知症」という新たな用語を提起した厚生労働省の検討会(2004年)にも、委員として参加した。認知症の人を中心に介護を行い、その人らしさを大切にする「パーソン・センタード・ケア」も推進した。
17年に自身も認知症との診断を受けた。認知症診断後の18年、子どもたちにケアの理念を伝えようと、認知症の祖母と孫の交流を描いた絵本「だいじょうぶだよ―ぼくのおばあちゃん―」を出版、自身の家庭で実際に起きた出来事をもとに、原作を手がけた。認知症の人が安心して暮らすために、人のきずな、つながりが大切であることを晩年まで訴えた。認知症介護研究・研修東京センター名誉センター長。聖マリアンナ医科大名誉教授。
参照:
・ 長谷川和夫氏が死去 認知症研究の第一人者
・ 認知症診療の第一人者・長谷川和夫さん死去 自身の認知症を公表
・ 医師の長谷川和夫さん死去 認知症の簡易検査法を開発―92歳

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